八万ロック

おかしな名前だが鍵の種類の名前である。
チューブラー錠、エースキー丸鍵、管キーと呼ばれることもある。
八万という名前の由来は鍵違い数が8万通りあること、使用ピンの本数が8本であることなど、諸説あるようだ。

ギザギザしたタイプのディスクシリンダーとくらべても防犯性が高いとして1970年代後半から1980年代の前半までよく使用されていた。
特にこのころ、日本中でインベーダーゲームなど筐体ゲームのブームが起きた。このゲーム機のコイン収納部分の鍵として八万ロックはよく使われていたのである。

その他にもパチンコ台や自動販売機、ガラスケースやレジスターなど様々な箇所でよく使われているものである。

防犯性の高い鍵であるため、お金を一時的に保管しておく場所でよく使用されている。また、バイクのU字ロックに使われていることもある。

この鍵を紛失した場合、鍵屋に頼んで新しい鍵を作ってもらうことが可能だ。
しかし、作成するのに専用のキーマシンを使うため、対応してくれる鍵屋は限られてくるかもしれない。
大きな鍵屋に相談すれば大抵は作ってもらえるだろう。

また、防犯性が高いといってもそれもピンから切りまである。なぜならボールペンで簡単に開錠できるような八万ロックもあるからだ。